人気の馬券トップ3!馬連・3連複・3連単の基本をマスターしよう

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ポピュラーな馬券は馬連・3連複・3連単!

単勝は、1着になる馬を予想して購入する馬券複勝は、選んだ馬が3着以内に入れば的中となる馬券です。これらは、その馬1頭の着順によって的中か不的中かが決まります。一方で、馬連、3連複、3連単は、2頭または3頭の着順によって的中・不的中が決まります。

さまざまな馬券式別がある中で、3連単、3連複、馬連が、馬券全体の売上シェアにおいてトップ3となっています。

馬連は2着以内に入る馬2頭の組合せ

1着と2着になる馬を予想し、その2頭を組み合わせて購入するのが馬連です。たとえば、「5番の馬と10番の馬の一騎打ちだ」と考えた場合、馬連の「5-10」を購入することになります。

この場合、「5番の馬が1着、10番の馬が2着」でも、逆に「10番の馬が1着、5番の馬が2着」でも的中です。ただし、どちらか一方が1着または2着に入ったとしても、もう一方が3着以下に負けてしまうと不的中となります。

ちなみに、2着以内に入ることを「連対する」と呼びます。

馬連「5-10」を買った場合

1着5番・2着10番……的中
1着10番・2着5番……的中

人気の馬券トップ3!馬連・3連複・3連単の基本をマスターしよう

また、「5番の馬が勝つはず。悪くても2着は確実で連対はしてくれるだろう。けれど、もう1頭の連対候補は絞り切れない」といった場合、5番の馬と他の馬数頭という複数の組み合わせを買うことも考えられます。例えば、**「2-5」「5-10」「5-14」**といった形です。

このように、馬連では馬番の小さい方から並べて表記します。

このとき、**5番の馬を「軸馬」あるいは「連軸」**と呼び、**2番・10番・14番を「相手」**と呼びます。連軸である5番が1着または2着になり、さらに、相手の2番・10番・14番のどれかが1着か2着になれば的中です。

3連複は3着以内に入る馬3頭の組合せ

1着~3着に入る3頭を予想し、購入するのが3連複です。**「5-10-14」**などと3頭の馬番を組み合わせて、馬番の小さい方から並べて表記します。

選んだ3頭がすべて1着・2着・3着に入れば的中で、その順番は問いません。

3連複「5-10-14」を買った場合

1着5番・2着10番・3着14番……的中
1着14番・2着10番・3着5番……的中
その他、選んだ3頭が1着・2着・3着となれば的中

なお、稀に**2頭以上の馬が同時にゴールする「同着」**が起こります。例えば、1着が2頭同着となった場合は、**3連複「1着-1着-3着」**の組み合わせが的中します。2着が2頭同着となった場合は、**3連複「1着-2着-2着」**の組み合わせが的中となります。

3着が同着となった場合には特に注意が必要で、**3連複「1着-3着-3着」「2着-3着-3着」**の組み合わせは不的中となります。

1着が2番・2着が5番・3着が10番と14番の同着となった場合

3連複2-5-10……的中
3連複2-5-14……的中
3連複2-10-14……不的中
3連複5-10-14……不的中

3連単は1~3着の組合せを着順まで予想する

3連単3連複と同様、1着~3着に入る馬を予想して購入する馬券です。ただし、その順番まで合致しないと的中にはなりません。例えば、「5→10→14」の3連単を購入したなら、1着5番・2着10番・3着14番となった場合のみ的中となり、その順番が入れ替わると不的中です。

順番まで問わない3連複よりも、的中させることが難しい馬券といえます。

3連単「5→10→14」を買った場合

1着5番・2着10番・3着14番……的中
1着14番・2着10番・3着5番……不的中

もし順番が入れ替わっても的中となるようにしたい場合、3連単では「5→10→14」「5→14→10」「10→5→14」「10→14→5」「14→5→10」「14→10→5」の6通りを購入しなければなりません。この6通りすべてを購入することは、3連複「5-10-14」を購入する(順番が入れ替わっても3連複なら的中)のと同じ意味を持つといえます。

また、**2頭以上の馬が同時にゴールする「同着」**が起こった場合、3連単では的中となる組み合わせが複数発生することになります。

1着が2番と5番の同着・3着が10番となった場合

3連単2→5→10……的中
3連単5→2→10……的中

1着が2番・2着が5番と10番の同着となった場合

3連単2→5→10……的中
3連単2→10→5……的中

1着が2番・2着が5番・3着が10番と14番の同着となった場合

3連単2→5→10……的中
3連単2→5→14……的中

馬連と馬単は何が違うの?

馬連の**「5-10」は、「5番の馬が1着、10番の馬が2着」でも、「10番の馬が1着、5番の馬が2着」でも的中となり、1着・2着の順番は問いません。ですが、順番まで正確に予想して購入する馬券があります。それが馬単**です。

馬単は1着・2着を順番まで正確に予想する

馬単は、「1着になるのは5番、2着になるのは10番」と、正確な着順を予想して購入する馬券です。「1着馬→2着馬」の順で馬番を表記します。この場合は**「5→10」**となり、1着5番・2着10番で決着すれば的中です。

どちらか片方が外れた場合や、順番が入れ替わった場合不的中となります。

馬単「5→10」を買った場合

1着5番・2着10番……的中
1着10番・2着5番……不的中

順番が入れ替わっても的中となるようにしたい場合、馬単では「5→10」と「10→5」の双方を購入することになります。

馬連と馬単の関係は、3連複と3連単の関係に似ているといえるでしょう。

堅実に馬連を買うか、配当のいい馬単を買うか

単純に考えれば、**1着・2着が入れ替わっても的中する馬連「5-10」**に比べて、馬単「5→10」が的中する確率は2分の1となります。

そのため、馬単のオッズは(レースによって異なりますが)馬連のオッズの2倍程度になる傾向があります。例えば、馬連「5-10」のオッズが5倍の場合、馬単「5→10」「10→5」はそれぞれ10倍程度になる、というイメージです。

ちなみに、2018年の場合、馬連の配当は平均5268円、馬単は平均10591円でした。

仮に**「5番と10番の一騎打ちだが、勝つのは絶対に5番!」と予想した際には、馬連「5-10」ではなく馬単「5→10」を買うという手があります。もちろん、もし1着10番・2着5番で決着**すると、**馬連「5-10」**なら的中ですが、馬単「5→10」は不的中となります。

3連複は難しい馬券?

選んだ3頭が1着~3着に入らなければならない3連複・3連単は、単勝や複勝、馬連や馬単に比べて難易度の高い馬券といえます。

しかし、難易度が高いからといって敬遠されているわけではありません2018年の場合、代表的なGIレースにおける各馬券式別の売上げ比率は下記の通りです。難易度の高い3連複・3連単大きなシェアを占めていることがわかります。

GIレース単勝複勝枠連馬連ワイド馬単3連複3連単
日本ダービー6.3%4.9%3.4%16.3%6.2%6.3%19.5%37.1%
ジャパンカップ5.8%6.0%2.3%11.3%6.1%7.3%16.9%44.3%
有馬記念6.1%4.7%3.4%14.9%6.4%5.6%21.2%37.8%

3連単や3連複の人気が高い理由としては、**「難易度が高い馬券ほど配当は大きくなる」や、「難易度の高い馬券ほど的中した際の達成感も大きい」**など、さまざまなことが考えられます。

しかし、どの馬券にもメリットやデメリットがあり、また**「3連複を買いたくなるレース」や、「3連単向きのレース」**なども存在します。そのあたりを見極めたうえで、購入する馬券式別を考えたいところです。

3連複の購入方法~ながし馬券とボックス

3連複には、「このレースは、5番・10番・14番の3頭で決まりだ」と予想して、「5-10-14」の1点だけを購入するほか、以下のような購入方法があります。

3連複ながし(軸1頭・軸2頭)

確実に1~3着に入りそうな馬を“軸馬”として1頭または2頭選びます。さらに、軸馬以外で3着以内に入りそうな馬数頭を“相手”として選び、軸馬+相手の組合せを購入します。

〇軸1頭ながし

軸馬:5番

相手:3番・7番・10番・14番

※軸馬の5番は必ず含まれる

〇軸2頭ながし

軸馬:5番・10番

相手:3番・7番・14番

もしも「5番の馬は成績が安定している。『勝つ』とまでは断言できないけれど、今回も3着以内に入るのは確実だ」と思える場合、その5番を軸馬として3連複軸1頭ながしを買いたくなるのではないでしょうか。

3連複ボックス

3着以内に入りそうな馬を数頭選び、それらの組合せをすべて購入する方法です。

3番・5番・7番・10番・14番のボックス

3連複のフォーメーションとは?

ボックスでは、「選んだ馬すべての組合せ」を購入するため、組合せ総数が多くなります(3連複5頭ボックスなら10点、6頭なら20点、7頭なら35点……)。また、5頭を選び、その中に「必ず3着以内に入る」と思える馬が1頭いる場合、ボックスではその有力馬が含まれない組合せまで購入することになります。

そこで取り入れたいのがフォーメーションという買い方。確率の低い組合せを取り除いて点数を抑えることができる、工夫を凝らした購入方法です。1頭目、2頭目、3頭目を個別に選び、1頭目+2頭目+3頭目の組合せで購入することになります。

3連複フォーメーション

1頭目:5番
2頭目:10番・14番
3頭目:3番・7番・10番・14番

※必ず1頭目の5番が含まれる

※2頭目の10番・14番のどちらかが含まれる

3連単の「ながし」とは?

3連複と同様、3連単も「ながし」で購入することが可能です。1~3着のうち1頭または2頭を軸馬として固定し、相手として選んだ馬数頭と組合せる買い方です。

3連単 軸1頭ながし

軸馬(1着)   :5番
相手(2着・3着):3番・7番・10番・14番

計12点となる

軸馬(2着)   :5番

相手(1着・3着):3番・7番・10番・14番

3連単 軸2頭ながし

軸馬1頭目(1着):5番

軸馬2頭目(2着):10番

相手(3着)   :3番・7番・14番

3連単マルチとは?

軸馬(1着)を固定し、相手として数頭を選択する3連単軸1頭ながしでは、軸馬が1着となり、相手が2~3着になったときだけが的中です。相手が1~2着、軸馬が3着など、順番が入れ替わった場合は不的中となります。

ただし、**「マルチ」**という方法で購入すると、順番が入れ替わっても的中となります。

「軸1頭マルチ」は、「軸馬(1着固定)からのながし」「軸馬(2着固定)からのながし」「軸馬(3着固定)からのながし」を同時に購入する方法です。これなら的中へのハードルはかなり低くなりますが、組合せ点数は軸1頭ながしの3倍となり、購入金額も増えるため注意が必要です。

また、軸2頭ながしを「マルチ」で購入することも可能です。この場合も組合せ点数が増えることがあります。

3連単 軸1頭ながし/軸2頭ながしとマルチの関係

軸馬(1着に固定):5番

相手(2着・3着):3番・7番

軸馬1頭目(1着):5番

軸馬2頭目(2着):3番

相手(3着)   :7番・10番

3連単向きのレースはあるの?

もし**「5番が絶対に勝つ!」**と信じられるのであれば、もちろん5番の単勝でも良いのですが、5番を軸馬として1着に固定し、相手に数頭を選んだ3連単軸1頭ながしの購入も検討したいところです。

あるいは、**「5番と10番の一騎打ちだ!」**というケースなら、**馬連「5-10」**のほかに、1着5番・2着10番(逆の1着10番・2着5番も)と固定した3連単軸2頭ながしが有力な買い方候補となるでしょう。

いずれにせよ、確固たる軸馬(特に1着になりそうな馬)を見つけられれば、そのレースは3連単向きといえそうです。仮に**「5番が絶対に勝つ!」と断言できないとしても、3着以内に入ることは確実と思えるのであれば、5番を軸馬にした3連複**か、5番が1~3着のどこに来てもいい3連単軸1頭マルチが購入方法の候補となるでしょう。

また、**「5番が強いとは思うが、追込み馬だから『届かずに2着』というパターンが濃厚だ」**というケースでは、5番を2着に固定した3連単も考えられます。

出走頭数が多く、メンバーの実力が拮抗していて、勝ち馬や3着以内に入りそうな馬を絞り込めないレースでは、3連単は買いづらいかもしれません。

この章のまとめ

どの馬券も、そのベースにあるのは**「予想」**です。

その馬は今回の条件(距離・コースや馬場状態など)で実力を発揮できるのかという見極め、あるいは出走メンバーの中でどの馬がもっとも強いのかという横の比較など、予想を経て初めて馬券を購入することが可能となります。

もちろん、自分の誕生日やラッキーナンバーと同じ馬番を選んだり、可愛い名前・カッコいい名前の馬から買うなど、購入方法は人それぞれ。ですが、真剣に予想し、その馬が活躍してくれると信じて馬券を購入すると、レース観戦は何倍も楽しくなり、的中した際にはより大きな達成感を味わえるはずです。

そして、予想のベースとなるのが**「情報」。出走各馬の過去の戦績、騎手・調教師の成績、血統、「外枠に入った馬の好走が多いぞ」**といった当日のレース傾向……など、さまざまな情報をもとに予想は組み立てられることになります。

過去のレース結果をはじめとするJRA公式データと、それらのデータを集計・分析するためのアプリなどを提供しているのがJRA-VANです。JRA-VANには様々なサービスがあります。PCソフトのJRA-VAN NEXT(ネクスト)、スマートフォンアプリ、ニッチなデータを見たい方であればJRA-VAN DataLab.(データラボ)、手軽に予想をしたいのであればJRA-VAN TRYなど、JRA公式データ(過去レースデータや出馬表・オッズ・調教データや血統情報等)30年分を利用することができ、多くの競馬ファンに愛用されています。

JRA-VANを通じて数多くの情報を手に入れ、整理し、取捨選択して予想に生かす。それこそが、競馬を楽しむための、そして的中へと近づくための道といえるでしょう。

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