競馬を始めたばかりの方は、専門家の予想や競馬新聞の印を頼りに馬券を購入していることが多いのではないでしょうか。
もちろん、それらを参考にするのも良いですが、そろそろ自分らしいオリジナリティのある馬券を買ってみたくありませんか?
この記事では、そんな競馬初心者の方に向けて、おすすめの馬券の買い方をご紹介します。
競馬はレース観戦だけでも十分に楽しいですが、ギャンブルである以上、勝って儲けたいというのも本音ですよね。
では、競馬で勝つために必要な準備とは何か?そして、どのように馬券を選べば良いのか?これらの疑問を一緒に解決していきましょう。
また、ボックスやフォーメーションといった買い方に興味はあるものの、複雑そうでなかなか挑戦できないという方もいるかもしれません。
そこで、この記事ではボックスやフォーメーションの具体的な買い方に加え、それぞれのメリット・デメリットについても分かりやすく解説します。
競馬の楽しみ方を広げる第一歩として、ぜひ参考にしてみてください!
競馬における馬券の種類
競馬初心者が競馬で勝つための第一歩は、まず馬券の種類を知ることです。
どの馬券を選ぶかによって戦略や当たる確率が変わるため、特徴を理解して選択肢を広げることが重要です。
ここでは、競馬で購入できる馬券の全9種類について、それぞれの特徴を分かりやすく解説します。
これを知ることで、自分に合った買い方が見つかり、競馬がさらに楽しくなるでしょう!
単勝・複勝
単勝と複勝は、競馬の中でも最も基本的な馬券です。
- 単勝は「1着になる馬」を選ぶシンプルな馬券で、競馬の王道とも言えます。
シンプルゆえに奥が深く、多くの競馬ファンが最終的に単勝に魅了されることも少なくありません。 - 一方、複勝は「選んだ馬が3着以内(7頭以下のレースでは2着以内)」に入れば当たり。
当たりやすい分、配当が低めというデメリットはありますが、**「複勝ころがし」**という戦略でコツコツ増やす楽しみ方も可能です。
初心者の方は、まずこれらの馬券から始めてみると良いでしょう!
シンプルながらも、それぞれに独自の奥深さがある馬券です。
枠連・馬連・ワイド
2頭の馬を選ぶ馬券には、枠連・馬連・ワイドの3種類があります。それぞれ特徴が異なるため、状況に応じて使い分けるのがポイントです。
- 枠連:選んだ枠に入っている馬が1着と2着になれば当たり。
- 馬連:選んだ2頭の馬が着順に関係なく1着と2着に入れば当たり。
これらは着順を問わないのが最大の特徴で、強い馬が2頭いてどちらかを選べない場合に有効です。
ちなみに、中央競馬で1番人気の馬が1着になる確率は約30%、地方競馬でも約40%と意外に低めなので、「2着以内で当たり」という安心感が得られるのが魅力です。
- ワイド:選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば当たり。
配当は低いものの、当たる確率が高い馬券として初心者にもおすすめです。
選びやすさと安心感が特徴のこれらの馬券は、競馬を始めたばかりの方にとっても扱いやすい選択肢となるでしょう!
枠単・馬単
1着2着を着順通りに当てるのが枠単と馬単です。
枠連・馬連に比べて当たる確率は一気に低くなり、逆に配当は高くなります。
フルゲート18頭立ての場合の的中率は以下の通りです:
馬券の種類 | 買い目点数 | 的中率 |
馬連 | 153 | 0.65 |
馬単 | 306 | 0.33 |
このように馬単は馬連の2倍の買い目点数となり、的中率は2分の1となります。
また枠単は中央競馬での販売はなく、地方競馬のみとなるので注意しましょう。
三連複・三連単
**馬券の中で最も人気があるのが「三連複」と「三連単」**です。
売上の割合は、**三連複が約20%、三連単が約30%**で、この2つで全体の半分を占めています。
「三連系」とも呼ばれるこの馬券の特徴は、当てる難しさと配当の高さにあります。
「◯◯競馬場で1000万円馬券が出た」というニュースで話題になるのは、わずか100円の賭け金で1000万円以上の配当を得られる三連単です。
その分、当てるのは非常に難しい馬券ですが、18頭立ての場合の的中率を見てみましょう。
馬券の種類 | 買い目点数 | 的中率 |
三連複 | 816 | 0.12 |
三連単 | 4896 | 0.02 |
このような数字を見ると、三連単は当たる気がしないと感じる方も多いでしょう。
それでも、実際に当てている人がいるのですから、高配当を目指したくなる魅力があるのも事実です。
競馬初心者におすすめの馬券の買い方
ここでは、競馬初心者が馬券を当てる確率を高める考え方を解説します。
自分の予想スタイルを確立することで、馬券が当たりやすくなり、競馬がさらに楽しくなるはずです!
競馬初心者を卒業する第1歩として、いくつかの具体的な方法をご紹介します。
的中率を重視する
「競馬はつまらない」と感じて競馬を諦めてしまう初心者が多い理由は、当たらないことです。
競馬はギャンブルであり、当たらないとお金がどんどん減っていくため、楽しさが失われがちです。
まず競馬初心者の方は、馬券を当てることから始めてみましょう。
その際、重要なのは回収率ではなく、的中率です。
おすすめの馬券は、単勝・複勝・ワイドの3点です。
これらの馬券の的中率を、18頭立てで見てみましょう。
馬券の種類 | 買い目点数 | 的中率 |
単勝 | 18 | 5.56 |
複勝 | 18 | 16.70 |
ワイド | 153 | 1.96 |
前述の三連系と比べると、単勝・複勝・ワイドは桁違いに高い的中率を誇ります。
これらの馬券は、時には100円台の配当になることもありますが、それでも馬券が当たると嬉しいものです。
高配当を夢見て三連単に挑戦したとしても、外れれば収支はマイナスになり、これが続けば「競馬はつまらない」と感じてしまうことになります。
一方で、少額でも勝てれば、ビール代や食事代の足しにすることができます。
競馬初心者は、まず的中率を重視して、当たる喜びの成功体験を増やしていきましょう。
データを重視する
次に重視すべきはデータです。
これまで競馬新聞では、予想の印を中心に見ていたかもしれませんが、これからは過去の実績に注目してみましょう。
競馬新聞の馬名の下(または右)に記載されている細かい数字が、その馬の過去5走ほどの実績です。
その数字には、以下のような内容が詰まっています:
レース日付 | 競馬場名 | レース名 | 着順 | 負担重量 |
距離 | 騎手名 | 走破タイム | 着差 | コーナー通過順位 |
頭数 | 馬番 | 単勝人気 | 馬体重 | 上がり3ハロンタイム |
どの情報も重要ですが、最初は走破タイムだけでも確認し、他の出走馬と比べてみましょう。
慣れてくると、例えば前走の上がり3ハロンタイムが優秀な馬が、直線の長い東京競馬場では好走しそうだなといったことが分かるようになります。
これにより、自分なりの予想スタイルが少しずつ確立され、競馬がさらに楽しくなります。
このように、競馬で勝ちたいなら少し研究をすることが大切です。
そして、自分の予想で馬券が当たると、その喜びは格別ですよ!
買わないレースを作る
競馬はほとんどが1日12レースで構成されていますが、初心者はつい様々なレースを買いたくなります。しかし、それでは儲かりません。
プロの馬券師は、1日に1レースも買わないことがあります。彼らは徹底的な研究を重ね、「これは絶対に勝てる」と確信できるレースにしか馬券を買わないのです。
1日の12レースには、新馬戦や障害レース、ダートや芝など、様々な種類のレースがあります。それをよく理解せずに新聞の印を頼りに馬券を買っていては、お金がいくらあっても足りません。
そこで、自分の予想スタイルが確立したら、得意なレースを選んでいきましょう。例えば、芝の2勝クラスのレースでは、比較的同じようなレベルの馬が出走するため、能力を比較しやすいというメリットがあります。
また、買わないレースを作ることで、浮いたお金を自分の自信のあるレースに回すことができます。最初は競馬を見ているだけかもしれませんが、儲けるためと思って辛抱しましょう。
馬券購入におけるボックスとは
競馬に慣れてくると、いつもの「基本カード」(単勝や複勝)だけでなく、**「ボックスカード」**が気になってきますよね。「ボックスって一体何だろう?」や「どうやって買えばいいのか?」と興味が湧くのは自然なことです。
ここでは、ボックス馬券の買い方や、メリット・デメリットについて解説し、どのような場面で有効なのかをご紹介します。
ボックスの買い方
ボックスとは、選択した馬の全ての組み合わせを購入する方法です。例えば、馬番1・2・3・4の馬連を購入する場合、以下のように6点の買い目になります:
- 1-2
- 1-3
- 1-4
- 2-3
- 2-4
- 3-4
基本カードで購入する場合、6つの欄に一つずつマークしなければならず、手間がかかりますが、ボックスカードを使うと、その手間が一気に解消されます。ボックスカードでは、馬連を選んだ後、馬番欄で1・2・3・4をマークし、金額を設定するだけで、全ての組み合わせが自動的に購入されます。
これなら、手軽に買い目を広げられ、時間も労力も節約できます。ボックスカードを使うことで、より効率的に馬券を購入できるため、競馬ファンには必須のアイテムですね。
ボックスのメリット・デメリット
ボックスのメリットは、多くの組み合わせを簡単な手順で購入できる点と、馬券が当たりやすい点です。例えば、馬連で1-2や1-3と買った際、結果が2番と3番の順番で決まった場合、通常ならがっかりしますが、ボックスで買っていれば安心です。さらに、ボックスでは意外な高配当が得られることもあります。
一方で、ボックスのデメリットは、買い目が多くなることです。例えば、馬番1・2・3・4の三連単をボックスで購入すると、買い目は24点にもなります。このように、買い目数が多くなると、費用がかさむため、買い目早見表を確認して計画的に購入することが大切です。
また、ボックスはどの買い目も賭け金が同じという特徴があるため、例えば「1-2と1-3は強いから300円、2-3は100円」といった柔軟な調整ができません。この点を考慮して、購入時の戦略を練りましょう。
馬券購入におけるフォーメーションとは
競馬初心者が最もつまずく買い方がフォーメーションではないでしょうか。フォーメーションカードを上手に使えるようになると、まるで一人前の競馬ファンのような気分になりますよね。
ここでは、フォーメーションの買い方とそのメリット・デメリットを解説します。
フォーメーションの買い方
馬券購入におけるフォーメーションとは、1着馬・2着馬・3着馬をそれぞれ1頭以上指定し、その全ての組み合わせを購入する方法です。
買い目点数の多い三連系の馬券購入に適していますが、馬連や馬単などでも使用できます。
例えば三連複で1着馬に1、2着馬に2・3、3着馬に4・5・6で設定した時の買い目は次の通りです。
1-2-4 | 1-2-5 | 1-2-6 |
1-3-4 | 1-3-5 | 1-3-6 |
フォーメーションカードでは1着馬・2着馬・3着馬の欄があるので、それぞれ上記の馬番をマークするだけでこの組み合わせが購入できます。
思っていたより簡単ですよね。
フォーメーションのメリット・デメリット
フォーメーションのメリットは、ボックスよりも買い目点数を抑えられ、自分の意思を反映させやすいことにあります。自分が狙った通りの買い目を、基本カードのような手間をかけずに購入できる点は、競馬初心者にも嬉しい部分です。
一方、デメリットとしては、良く考えてマークしないと買い忘れが発生する可能性があることです。例えば、レースが終わって当たったと喜んでいると、実は買いたかった組み合わせを買い忘れていたということが起こり得ます。そのため、フォーメーションで馬券を購入する際には、慎重に買い目を確認することが重要です。
また、ボックスと同じように同じ金額しか賭けられないという点もデメリットです。賭け金に変化を付けたい場合は、フォーメーションカード+基本カードを使って買い足すことを検討しましょう。
まとめ:競馬初心者におすすめの馬券の買い方
競馬初心者におすすめの馬券の買い方を解説してきました。馬券の種類はさまざまですが、初心者はまず的中率を重視し、単勝・複勝・ワイドで楽しむことをおすすめします。これらの馬券は、買う頭数や買い目が少ないため、レースを見る際に馬を目で追えて楽しいというメリットもあります。
また、ボックスやフォーメーションの買い方は、少しずつ慣れていけば良いでしょう。これらの馬券のデメリットとして、賭け金が同じになる点がありますので、基本カードも組み合わせて購入していくのが賢い方法です。
過去のデータの研究を重ねながら、自分なりの馬券スタイルを身につけて、競馬をさらに楽しんでくださいね。