競馬で避けたい買い方とは?初心者向けの失敗例と正しい考え方を解説

「競馬で必ず儲かる買い方はあるの?」

「競馬で絶対に回収率100%を超える方法なんて存在するの?」

競馬初心者なら、一度はそんな疑問を抱いたことがあるかもしれません。

結論から言えば、競馬で必ず儲かる馬券の買い方は存在しません。しかし、反対に“負けに近づく買い方”は確実に存在します。

本記事では、初心者が陥りがちな“ダメな買い方”と、その背景にある考え方を詳しく解説します。

失敗しやすい買い方を知り、それを避けることで、競馬で勝つチャンスを高めることができます。

競馬をもっと楽しみながら、賢く馬券を買うための参考になれば幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

目次

おすすめしない競馬のダメな買い方

競馬で「絶対に勝てる方法」は存在しません。しかし、続けていく中で、ほぼ確実に負けに繋がる“ダメな買い方”は存在します。

競馬で負けるリスクを少しでも減らしたいなら、ここで紹介するダメな買い方を避けることが重要です。

実は初心者だけでなく、経験者の中にもこうした買い方をしてしまう人は少なくありません。だからこそ、これらのダメな買い方をしっかり理解し回避することで、競馬で一歩リードすることができるでしょう。

ライバルに差をつけるためにも、ぜひ参考にしてください。

大穴や万馬券を狙いすぎる

大穴馬券や万馬券は、一発当てれば大きなリターンが期待できます。

しかし、当たる確率が非常に低いため、資金管理を考えずに大穴や万馬券ばかりを狙っていると、あっという間に資金ショートにつながる可能性があります。

そもそも大穴と呼ばれる馬は、「来る可能性が低い」と評価されているからこそ大穴なのです。

確かに、2024年のG1レースではフェブラリーSのペプチドナイル、日本ダービーのダノンデサイル、ヴィクトリアマイルのテンハッピーローズなど、大穴が1着となるケースが目立ちました。

ですが、これらの単勝をすべて的中させた人がいるとすれば、もはや奇跡的な存在でしょう。おそらく、ほとんどいないと考えられます。

また、難易度の高い馬券は「当たらないからこそ」高いリターンを生む仕組みです。たとえば、3連単で万馬券を狙う方も多いと思いますが、3連単の当選確率はわずか0.02%。18頭立ての場合、その確率は4896分の1にもなります。

少し冷静に考えれば、これほど低い確率で当てるのは現実的に厳しいとわかるはずです。それにもかかわらず、こうした確率を無視して大穴や万馬券を狙い続けるのは、典型的な“ダメな買い方”と言えるでしょう。

競馬を楽しみつつ勝つためには、無理に大穴を狙うのではなく、現実的な賭け方を心がけることが大切です。

ガチガチの人気馬ばかり購入する

ガチガチの人気馬は、確かに馬券内に入る確率が高いです。

しかし、人気馬のオッズは低いため、リターンが小さく、長期的に見てプラス収支を目指すのは難しい点に注意が必要です。

常に人気馬から流して馬券を買うと、トリガミ(購入額よりも払い戻し額が少ない状態)になるリスクが高まります。

たとえば、先日行われた「さきたま杯」では、レモンポップの単勝オッズは1.2倍でした。この馬を1頭軸にして3連単を5頭に流した場合、購入金額は6000円となります。

結果としてレモンポップは勝利しましたが、3連単の配当はわずか900円。つまり、この買い方では5100円のマイナスとなります。

「それなら人気馬の単勝を買えばいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、人気馬であっても負けることは十分にあり得ます。

たとえば、2005年の有馬記念では、単勝1.3倍の圧倒的支持を受けたディープインパクトが2着に敗れるという結果がありました。

ガチガチの人気馬の単勝に多額を投じるのは、的中率が高い反面、購入額が大きくなりがちなため、外れたときのリスクも増大します。

馬券を購入する際は、人気馬と穴馬のバランスを考慮し、自分の資金や戦略に合った買い方を選ぶことが重要です。

リスクとリターンを冷静に見極めることで、競馬をより楽しみながら、効率的に馬券を買うことができるでしょう。

軸が決まらず多頭数BOXを買ってしまう

本命が決まらないからといって、適当に5頭を選んでBOX買いをする方は少なくありません。

しかし、競馬ではワイドや複勝以外、的中する組み合わせは1つだけです。

たとえば、馬単を5頭BOXで購入した場合、馬券の点数は20点となります。そのうち的中するのは1点だけで、残りの19点は購入した時点で当たらないことが確定しているのです。

さらに、BOX買いを選ぶ背景には「軸が定まらないほど拮抗している」というケースが多いため、そもそも的中する可能性が低いことが少なくありません。

「それなら点数を増やせばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、点数を増やせば購入金額が膨らみ、的中しなかった場合や人気馬同士で決まった場合のリターンが少ないと、損失がさらに大きくなるリスクがあります。

BOX買いは便利な方法ではありますが、リスクや資金配分を考慮したうえで利用する必要があります。効率的に馬券を購入するためには、自分なりの軸や狙いを明確にすることが重要です。

曖昧な予想で購入する

何となく曖昧な予想で馬券を購入するのも、競馬において避けるべき「ダメな買い方」の1つです。

もちろん、曖昧な予想でも的中することはあります。しかし、それはあくまで“偶然”であり、実力による的中ではありません。

この“たまたま”に頼った買い方を続けていると、いずれハズレが増えていき、結果的に資金が尽きてしまうリスクが高まります。

競馬で長期的に楽しむためには、感覚に頼るだけでなく、データやレース傾向を分析し、自分なりの根拠を持って予想することが大切です。これを意識するだけで、資金管理がより計画的になり、競馬をより楽しむことができるでしょう。

感情的になって買う

競馬に限らず、公営競技でのベットにおいて、感情的になることは最大の敵です。

馬券を外したとき、悔しい思いをするのは当然です。自分の予想が否定されたように感じる上、お金まで減るわけですから、精神的なダメージは計り知れません。

このような状況に陥ったとき、つい「この負けを取り返さなきゃ!」と焦り、次のレースで感情的に馬券を購入してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

実際、馬券を外した後に「取り返したい」と思うのは、人間として自然な反応です。行動経済学のプロスペクト理論における「損失回避性」の心理が働き、損失を埋めようとする行動に駆られるのです。

そのため、負けを取り返そうとする気持ちが湧いたとしても、それ自体を責める必要はありません。ですが、その心理に身を任せて感情的に行動してしまうと、損失がさらに拡大するリスクが高まります。

そこで重要なのが、自分が感情的になっていることを自覚し、それをコントロールすることです。

例えば、馬券を外した後は「今の自分は冷静ではない。次のレースは本当に買うべき価値があるのか?」と自問自答し、冷静に状況を見極めるよう心がけるべきです。

感情に流されずに判断することが、ダメな買い方から脱却し、競馬を長く楽しむための秘訣といえるでしょう。

競馬のダメな買い方を生む考え方

ここまでは競馬におけるダメな買い方について解説してきましたが、次に注目すべきは、そのダメな買い方を引き起こす原因となる「考え方」です。

実は、競馬で好ましくない結果を招く多くのケースには、勝利を遠ざける誤った考え方が根底にあります。この考え方を見直さない限り、ダメな買い方をやめることは難しいでしょう。

競馬で好ましくない考え方を放置してしまうと、何度も同じ失敗を繰り返してしまいがちです。しかし、これを是正し、適切なマインドで競馬に向き合えるようになれば、ダメな買い方から卒業し、より健全に競馬を楽しむことができます。

これから、競馬で避けるべき考え方と、それを改善する方法について詳しく見ていきましょう。競馬との向き合い方を見直すきっかけになれば幸いです。

的中率を求めすぎる

的中率は確かに重要ですが、それだけを追い求めると、回収率が低くなり利益を出しづらくなる可能性が高いです。

的中させることだけを考えるなら、人気馬の複勝を購入するのが最も簡単です。たとえば、日本ダービーでジャスティンミラノの複勝は1.2倍、地方競馬のG1・さきたま杯でレモンポップの複勝は1.0倍(元返し)でした。的中してもほとんど利益が得られない、もしくはゼロというケースも珍しくありません。

さらに、馬連や3連複などの馬券を的中させるために購入点数を増やした場合でも、低配当が来れば結局回収率は下がってしまいます。

一方、的中率が低くても回収率を高く維持することは可能です。たとえば、芸人のじゃい氏は3連単で高配当を狙うスタイルを貫き、的中率こそ10%程度ながら、一度の高配当で回収率を大きく伸ばしています。このように、外れるリスクを受け入れた上で戦略を練ることで、高い回収率を狙えるのです。

重要なのは、的中率だけにとらわれず、「外れることもある」という心の余裕を持つこと。そして、バランスの取れた馬券購入を心がけることです。的中率と回収率のバランスを見極めながら、競馬を楽しんでみてはいかがでしょうか。

なんとなくで当たると思ってしまう

先述したように、「なんとなく」で当たることはあるかもしれませんが、それが続くことはほとんどありません。

例えば、よく「結局ルメールと川田が強いから、その2人だけ買おう」とか、「今日は内枠が来ているから内枠だけを買おう」といった考え方をすることがあります。しかし、これらの戦略は一時的に当たることがあっても、長期的には成功しづらいです。

これらは一つの要素として予想に加えることはありますが、ルメールと川田をひたすら選び続けたり、内枠に固執したりするのは、予想を放棄しているのとほぼ同じです。2024年の宝塚記念でも、例えば「なんとなく」ドウデュースやジャスティンパレスを選んだ人は多かったのではないでしょうか?

競馬は、多くの要因が複雑に絡み合って結果に影響を与えます。そのため、単純な法則に頼るのではなく、レースごとに慎重に予想を立てることが重要です。例えば、重馬場の宝塚記念でドウデュースを選んだ場合、単に「なんとなく」選んだ結果として当たった方が多かったのではないかと考えられます。

競馬は多面的な要素をしっかり分析して予想を組み立てることが求められます。

負けたときに取り返そうとする

こちらも先述しましたが、負けたときに取り返そうとする考え方は非常に危険です。

競馬で負けた後、プロスペクト理論に基づく「損失回避」が働き、取り返したいという感情が強くなります。この感情に引きずられると、冷静な判断ができなくなり、「なんとなく」の予想に終始してしまうことが多くなります。

しかし、そんな予想が当たる確率は非常に低いと言えるでしょう。

「負けたときに取り返す」という考え方を捨て、冷静に次のレースを分析し、適切な予想を立てることが重要です。感情に流されず、計画的に進めることこそが、長期的な勝利に繋がります。

一発ドカンを狙おうとする

3連単の高配当を狙って一発ドカンを夢見ることは理解できますが、これは非常に危険な考え方です。

確かに、3連単で3着に穴馬が入り、大きなリターンを得ることもあります。場合によっては、そのような大波乱が数回起こることもありますが、これは長期的に見れば続くものではありません。

一発ドカンになるような馬券は、難易度が非常に高いです。また、単勝に大きな金額を賭けて一発狙いをする方法もありますが、その場合、外れれば大きな損失を受けるリスクが伴います。

一発ドカンを狙う姿勢を捨て、コツコツと勝ち負けを繰り返し、最終的に回収率が100%を超えていれば良いという考え方が、非常に健全であり、長期的に安定した成果を生み出すことができるでしょう。

グリグリの人気馬は安心と思う

多くの人が「グリグリの人気馬を買えば安心」と思いがちですが、人気馬でも必ずしも勝つわけではありません。

例えば、先日のレースでルメール騎手が騎乗したダノンギャラクシーは1.3倍という高い人気を集めていましたが、レース中に明らかに手応えが悪くなり、最終的には惨敗しました。

このように、どんなに人気のある馬でも結果は予測できません。競馬に絶対はないという事実を、特に初心者の方はしっかりと認識しておくべきです。

まとめ:必ず儲かる買い方はないがダメな買い方はある

競馬における「ダメな買い方」とその背景にある考え方について解説しました。

最初にもお伝えした通り、競馬で必ず儲かる買い方は存在しません。ただし、ダメな買い方を続けると、資金が尽き、競馬がつまらなくなり、最終的に辞めてしまう可能性が高くなります。

競馬はあくまで娯楽であり、楽しむことが大切です。そのためには冷静な判断力を保ち、感情に流されず、長期的な視点で馬券を購入することが重要です。

この記事を通じて、競馬におけるダメな買い方を理解し、回収率を向上させるための一歩を踏み出せたなら嬉しく思います。

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